サムスン前会長の4人の子供たち
サムスン後継者争いに勝利し会長になったイ・ゴンヒ。彼と、近距離友衰の妻(友側)との間には、4人の子がいました。

(生年月日は記事の最後にて)
この家族の宿図の最大の特徴は2つの安壊トライアングルです。
安壊トライアングルとは、3人がお互いに安壊の相性になる組み合わせです。

安壊トライアングルは、物事をうまくいかせる力がある。
イ・ゴンヒの家庭には、珍しい安壊トライアングルが2つもありました。

サムスンは先代にも安壊トライアングルがあった
ほかにも、栄親ピラミッドが3つ、友衰、危成ピラミッドがそれぞれ1つあります。
同じ種類の相性が、一人の人物に複数集まる状態が「ピラミッド」です。

栄親、友衰、そして危成が、それぞれの相性パワーを発揮しやすくなっている。
イ・ゴンヒ会長の時代、サムスンは韓国を代表する世界的企業になりました。
サムスン財閥に生まれた4人の兄妹。それぞれの運命
4人のうち、最も運が強いのは次女

次女イ・ソヒョン(李敍顕)は危成ピラミッドの頂点であり、2つの安壊トライアングルをもっている。


次女には、運が良くなる組み合わせが集まってる
実際、彼女の人生は順風満帆と評されています。
- 長男・長女のような後継者プレッシャーを受けず、のびのび育つ
- 服飾デザインに興味を持ち、ファッション事業を成功させ、父に認められ財閥の一角を担う立場になる
- 財閥系列会社の社長である夫との結婚も長続きし、四人の子に恵まれる
若い頃は地味な存在とみられていましたが、今では財閥の将来を担う存在として有力視されています。

他のきょうだいはどうだろう?
長男イ・ジェヨン(李在鎔)
ポイント
- 父に従順で、期待に応えようと忍耐強く帝王学を学ぶ
- 父親が病気で倒れた後、路線を踏襲する形で後を継ぐ
- その3年後、贈賄、横領で逮捕
父の死により栄親ピラミッドが消えた後は、波乱の運勢になります。財閥後継者でありながら、実刑判決を受け、服役することになります。翌年、恩赦を受け、ふたたびサムスンに戻り会長に就任します。

父イ・ゴンヒと長男イ・ジェヨンは父が栄側の遠距離栄親です。栄親の親子で親が栄側だと、子供は親の愛を求めて、従順な「良い子」になりがちです。
くわしくは電子書籍で
長女イ・ブジン(李富真)
ポイント
- 幼い頃から成績優秀で才色兼備
- ボディガードの男性と格差婚するも浮気や暴力に苦しめられ離婚
- 一人息子を育てながら財閥を代表するメンバーとして活躍
父と妹で成す安壊トライアングルの一角です。才能あるキャリアウーマンとして世界的に知られています。離婚した夫とは中距離友衰の相性でした。友衰は社会的な垣根を越えて心が通じやすく、格差婚の多い相性ですが、結果は吉凶両極端です。
三女
ポイント
- 裕福で自由な環境で育てられた末っ子
- 一般家庭出身の男性と恋愛関係になるが両親に反対される
- 恋愛に破れたあと、留学先のアメリカで自死
長女の結婚のあと、三女もまた格差婚を望みます。しかし、この恋は両親の反対を受け、男性側も怖気づき、うまくいきませんでした。約束された豊かな生活を捨てて死を選んだのは、精神性が強く感情が高ぶる安壊の相性の特徴が、性格に影響を与えたゆえかもしれません。

財閥に生まれても、やはり苦労や悲しみはあるね
三女の死によって、2つあった安壊トライアングルの一つが失われた。

この後、サムスン創業家は少しずつ衰運に向かっていきます。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。
生年月日
イ・ゴンヒ 1942年1月9日
妻 1945年7月15日
長男 1968年6月23日
長女 1970年10月6日
次女 1973年9月20日
三女 1979年4月26日
イ・ゴンヒ 1942年1月9日
妻 1945年7月15日
長男 1968年6月23日
長女 1970年10月6日
次女 1973年9月20日
三女 1979年4月26日